ケータイを落として考えた

この1月、W-ZERO3es(白)を電車(総武線)に置き忘れた。新宿駅で下車して改札から出たところで気がつき届け出たところ、錦糸町駅に到着時、捜索してくれるという。時間や乗車位置を正確に覚えていたからこれで大丈夫だと思ったのに、出てこない。途中で誰かが持って降りたらしい。その後、届けられることもなく、紛失・盗難と相成った。
電話は即止めたので良いのだが、問題はデータ。W-ZERO3esは、WIndowsMobileが動作する、いわゆる「スマートフォン」。アドレス帳だけでなく、いろいろなデータ(ファイル)を入れてある。中には各種のユーザーIDとパスワード、クレジットカードの番号などの情報も含まれ、一部のデータは暗号化してあるとはいえ、少々ヤバイ。
電話機本体には7桁のパスワードを設定していたため、おそらく解除は不可能。よほどシステムに通じている人でなければ中のデータは見られずにすみそうだ。データを完全に初期化する「フルリセット」で使えるようになるが、データの安全はおおよそ守られる。むしろフルリセットしてくれた方がありがたい。しかし、一つだけ盲点。メモリーカードを入れたままだった。何のデータを入れてあったか覚えていないため、今も思い出すたびドキドキしている。
とりあえず、勝手に利用されないよう重要なパスワードに関しては一気に変更。カード利用やオンラインショッピングの履歴のチェックを頻繁に行い、事後のトラブルに備えている。
ノートパソコンなどでは、紛失時のデータ保護についていろいろ工夫されるようになっているが、今後も多機能化、高機能化するスマートフォンでも工夫が必要だろう。個人ユーザーにも重要な機能になると思う。
今回の紛失で考えたのが、次の2点。

  • データの時限消去機能(通称:自爆装置)が欲しい。

パスワード入力に3回失敗したり、24時間に一回パスワードを入力しなかったりした場合に、自動的にすべてのデータが消える機能。パソコンへのデータバックアップを併用すれば致命傷にはならないが、困る人もいるだろうから標準ではオフでいい。企業向けサービスでは一部実現しているような、外部から電話回線経由でロックしたり削除したりという方法もあるが、W-ZERO3は通信機能がW-SIMカードとして独立している。W-SIMカードを抜かれると本体を外からコントロールできないのでダメだ。やはり自爆しかない。

ケータイ本体とヒモ付けして、他のマシンではデータを読めないようにするイメージ。特定フォルダのみ暗号化できる仕組みがあれば、デジタルカメラでデータ保存するフォルダは暗号化しないことも可能だろう。指紋認証装置などと組み合わせるのもいい。パソコンとデータ交換するような場合を考えると、他のマシンではパスワード入力で暗号化を解除するような仕組みがあるとなお良さそう。8月にSoftBankが投入するWindowsMobile6.0端末X01Tでは、miniSDカードの暗号化に対応するようだ。

ああ、もうひとつ、考えたんだった。

  • ケータイを置き忘れるようなドジはしない。

いやもう、ホントに。

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なお、現在は知人から使わなくなったW-ZERO3es(黒)を譲り受けて使用中。夏に登場予定の次世代機まで、それで間に合わせる予定。